今回の記事はメンテナンスネタとしては初歩中の初歩ですので、日頃メンテをしない人にも参考になるかもしれません。
一方日頃やっている人からしたら、ワタシの日頃の行いの悪さに呆れるかもしれませんが。。。。
2/4の麺活の後は、何もやることもなかったので、ちょっとだけバイクのメンテをすることにしました。
と言ってもやるのは「給油」。ガソリン入れるんじゃなくて、可動部をグリスアップすることです。
前回FZくんをバイク屋さんに引き取りに行った際に
「可動部の動作状況(給油状態)がよくありません」
とのご指摘を頂いたので、どこのことをおっしゃているのかをお聞きしたところ。
「例えばシフトリンク、サイドスタンド、ブレーキレバー。実車で説明します」
と言って頂いたので、シフトリンクを例にご説明頂きました。

(今にして思えばサイドスタンドなんて赤く粉拭いとる(^^ゞ)
要約すると、
①シフトペダルの軸に給油がなされていないので、軸が減ってガタついている
②エンジン側のシフトアームのボルトの締め付けが弱いためそこもガタついている。
③②の影響でシフトシャフトとアームの山の噛み合わせが緩くなってしまい、ボルトを締めてもガタつく。
④シフトシャフトもシフトアームも純正部品はもう出ないから、純正部品交換ではもう直せない。
ということらしい。
結果的にペダルで1回、アームでさらにもう1回ガタつくので、これではクラッチ云々いう以前に、ギアの入りが良いはずがないということ。
これはかなり恥ずかしかった・・・・(^^ゞ
ワタシ、チェーンは汚れるとカッコ悪いのでそれなりに掃除して給油するんですが、それ以外の場所ってまず給油してなかったなぁ。なぜかっていうと、給油すると油で汚れてくる感じがするし、金属部に関しては動作していれば乾いてる方が掃除も楽だしキレイじゃん・・・くらいの感じで。
もちろんブレーキキャリパーをメンテしたらピストンにメタルラバー使ったり、クラッチレリーズの掃除をしたら、ピストンにグリス塗ったりはするわけ。それはそれが必要だと思っているし、Oリングやシールを保護したいと思っていたから。
でもサイドスタンドなんて金属だけだし別にいいじゃん! くらいに思ってたんですが、
「動かして音がするということは摩耗、つまり少しずつ減っていきます。減ったものは元には戻りません。」
と言われてみれば確かにそうなんですわ。Oリングやシール等のゴム製品は交換すればそれで終わりだけど、減った金属部をもとに戻せと言われても、それはリームーなわけで。
新車で乗って3年で乗り換えていくような人なら誤差範囲の話でも、10年、20年となればちりも積もれば何とやら。FZくんは35年ですから(^^ゞ
とまぁ、非常に恥ずかしい思いをしてバイク屋さんから帰ってきたわけですが、それを反省して、今日はシフトリンクのグリスアップをしにきました。
まずその前にサイドスタンド。ここも「キコキコ」いってたのよね。

エンジンオイルみたいのだとダラダラになりますし、CRCとかだと逆効果なので、粘性のあるスプレーを入れて、何度が動かしつつグリスアップ。
そして問題のシフトぺダルとリンク。

スナップリングプライヤーで手前のスナップリングを外したところ。既にワッシャーが赤い。レバーを抜くと、

この状態で軸にはほぼ油分無し。奥側がちょっと濡れてるのは、先日城南島に行く際にちょっとだけスプレーを入れたから。それもなければカラッカラでした。

リンクに給油していきます。外側からはグリスも塗ります。ホントはダストカバーを外したいんだけど、既に硬化して割れてるので、外すとたぶん崩壊します。ここは交換したいな。まだ買えるから。

ちょっとグリスが残り少なかったけど、ここにはある程度ガッツリと入れます。塗る前にはパーツクリーナーで洗浄済。
手元で動かしてみて、「キコキコ」いわないことを確認してから、元に戻します。戻すときはアームのボルトもキッチリ締めます。
この締め付けトルクの話も、ワタシはもともと「必要十分であればユルイのが好き派」なのが、今回ご指摘いただいた原因になってます。ここのボルトは本来六角穴ではない普通の六角ボルトで、脱落したからこれにしたんですが、この場所でこれは十分にトルクがかけられないので、やはりNGです。六角ボルトに後で替えましょう。
完成の図は撮り忘れましたが、その後はついでにブレーキレバーも。
ここも本来はピンを外してグリスを入れるんですが・・・

(ブレーキレバーを交換した時は流石にやってます)

グリスが無くなったのでとりあえずスプレー。
リアブレーキ周りもやっときます。

こういうところも面倒くさがらずにやればよかったんでしょうが、ここは垂れるとマフラーに付くので、ふき取りが面倒なんですわ。結局そこをめんどくさがる自分が悪いのね。
一通りやった後は、ちょっと動かしてみますが、やはりグリスが入ると操作感が変わります。サイドスタンドもシフトリンクも「キコキコ」いわない。
ついでにもう一つご指摘いただいた「電気部品の取り付けの見直し」の部分ですが、まずこれ。

ETCとリレーの配線がバッテリー直。リレーはワタシがやってますが、ETCは某部品量販店の作業。でも流石にごちゃごちゃしてますねぇ。これもそのうち整理しないといけないし、プラス側のカバーも替えたいんですが、カバーは生産中止。さてどーしたもんか。
そしてここ。

光量対策でリレーを入れてるので、どうしてもごちゃごちゃしてしまいます。ここもできればLEDライトにしてリレーを外した方がスッキリしますが、LEDは放熱が気になります。これもここからどーしたもんか。
とりあえず今日はここまでで、後はコーナンまでグリスを買いに行きましょう。でもその前にこの話も。

クラッチレバーのダイヤルを「1」にしてあります。ここも
「詳しく径までは見ていませんが、クラッチマスターが合っていないようです。お使いいただいているダイヤル3では切れきれていません。1で最後まで握ってようやく完全に切れます。切れるポイントがズレているので、クラッチマスターの選択は見直した方がいいかもしれません。」
というご指摘。これ、ワタシも薄々切れきれてないと思っていたのですが、実はこれ、純正ボロマスターの時から切れきれず、あれよりはイイ感じだと思っていたんです。
FZ750のクラッチマスターは純正で5/8インチ。ラジポンのφ19は横型5/8インチと互換するので、選択は問題ないはずなんですが。

(交換した時の画像)
FZ750のクラッチマスターは純正品もまだ買えるんですが、結構いい値段するんですよ。なのでどうせならブレーキと同じラジポンにしたんですが、ブレーキ含めてそれが今となっては良かったのか? 純正品の方がエア抜きは簡単だしねぇ。
とりあえず先日の城南島ではすでに1にしてあったんですが、確かに前よりは楽にシフトチェンジできるんです。手は大きく広げないといけないけど。
てな感じで、とりあえずコーナンまで試走してきました。

そんでもって肝心のシフトペダルの感じなんですが、これが思いのほかイイのよ。とても。
正直レバーなんかでそんなにタッチが変わるんか? と思ったんですが、これがねー、変わるの。
もービックリですわ。
その後はナップスさんにもちょっと寄ってみました。

思えば年末にここに来て、帰るときにキャブが不調になったんですが、今回はもうそんなことは無く、調子がいいままに帰宅できました。
ちなみにウォーターポンプのOH実施時に、クラッチホースが緩んだようで、あたらめて組みなおしてもらっています。その際にフルードもまた換えているので、それもシフトチェンジが改善されている原因かもしれません。