3/12。この日はいよいよ待ちに待ったコレですわ。

TV、旧劇場版、序・破・Qと観てきてなんと25年! たしかに最初に観た時は独身で、まだ嫁さんとも出会って無くて、初めて東京に転勤になって絶望の極みだった時ですからねぇ。深夜の再放送でTV版を一気見して、一発でドハマりしたのがつい昨日のことのようです。
TV版以外はもちろん全て劇場に足を運びました。当然今回も劇場に行きます!
いつもならピカデリー新宿の一択なんですが、今回は娘と一緒に観るのと、ピカデリーのクーポンがちょうど0になったこともあり、初めて
シアタス調布にクルマで行くことに。
ここは最近娘が滝沢歌舞伎を見る時にクルマで送った映画館。ワタシの場合、GG価格なので常に1,100円と安いんです。駐車場は3時間無料ですが、今回は映画が長いのでちょっと足が出ちゃいますね。
コロナ禍ですので、朝の早い時間を選択。混まないかなぁ・・・と思ったのですが、

結構混んでます。席は事前にネット予約なので、ギリギリに行っても座れますが、朝に調布へ行くとなると甲州街道突破に時間がかかりますので、余裕をもって出発が吉ですな。

グッズは後でゆっくりと。

長時間なので直前にトイレは必須。でも折角の映画なのでポップコーンとドリンクはいちおう買いました。今日は16時間絶食は無し!

シアターは娘の推奨でULTIRAを選択。4DXにするか迷ったんですが、今回はコチラ。

ポップコーンセットがデカかった。そんでもってとりあえずLCLも購入。

娘の希望の「ぽんかん&みかん」。

乾杯! では待ちに待った「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」。
感想は後で書きますが、娘もワタシもとにかく大・大満足!

(
公式もネタバレ解禁・・・みたいですね。ワタシはもちろん録画予約済)
ただ、上映時間が長いので、水分補給はほどほどに。ワタシと娘も途中から尿意との戦いになりました。途中で抜けたいんだけど、映画から目が離せなくて抜けられないのよ。抜けられるようにわざわざ端の席を取ったのに!
それと、知らなかったけど、ここは売店の購入も駐車料金サービスにカウントできるのね。 後で知ったので売店のレシートが見つからず、ちょっと損してしまった。
そんでもって映画の後はランチなんですが、今日はもうここしかないと決めていました。
喜多方ラーメン 坂内 調布店さん。公開が遅れなければ、青唐うま塩ラーメンを食べられたのに・・・と残念でしたが、デフォのラーメンも大好きなので、全然OKです!

ワタシは焼豚ラーメンにミニライス(無料)。娘は喜多方ラーメンを選択。

調味料も充実してますな。
ここはあまり待たないで食べられるのも嬉しい。そしてチェーン店ながらちゃんと喜多方ラーメンになっているのがいいです。

いやー、久々ですわ。大手町に事務所があった頃はときどきランチで食べたんですが、今は会社のそばには無いし、通勤途中にあるのは高円寺店ですが、ここはクーポンが使えません。しかも今は通勤自体しないで、なかなか行くチャンスもありませんでした。

この大量な焼豚! そしてその味がまたいいのよ。今時の低温調理チャーシューよりこれの方がずっと好き。

そして麺も多加水中太縮れ麺。これじゃなきゃ喜多方ラーメンじゃない。そしてスープもいい。やはりワタシはこういうラーメンが好きだなぁ。

娘は喜多方ラーメン。焼豚はワタシの方から少し分けて、チャーシューリッチな一杯になりました。

完食です! 大変美味しく頂きました。
それと、ここはモバイルクーポンを使えるのですが、適当に選んで出したら店員さんが
「もっと安くなるものがありますよ」
とクーポンを選び直してくれました。細かいことですが、こういうのって嬉しいですよね! いいお店です。
住所:調布市布田4-5-21 原ビル 1F
帰りに娘に「また一緒に映画観られるかなぁ?」と聞いたら、それは映画次第というので、
「とりあえず観るのを決めているのは、ヤマトとファブルとトップガンなんだけど・・・」
と言うと、
「ファブルなら観てもいい」
とさすがジャニオタな娘。次回はトリエの中でランチにしようかな?
さて、ここからは映画の感想といきましょう。まだ上映中ですので、まだ見ていない人は読まない方がいいかも。コメントの閲覧含めて、読む方の自己責任でお願いします。エヴァの考察は公式発表以外は正解が無いので、ワタシも無責任に感想を書いていきます。
最初にも書きましたが、娘もワタシも大・大満足でした!
ヤバかったですねぇ。TVも旧劇も新劇も表現したいことはたぶん一緒なんだと思いますが、TVと旧劇は見終わった後が微妙っていうか、あっけにとられるというか、まさに

この宮迫のような( ゚д゚)ポカーンっていう顔で、白いスクリーンを見ながら茫然となり、
「オレが観たかったのは、これじゃない・・・」
という思いがどーしても消えないんですが、今回のシン・エヴァなら、25年待った人は誰もが満足して劇場を後に出来ると思います。
(桜 稲垣早希ちゃんのコメント。まさにこういう感じになれます。ネタバレ無しなので、安心してみてください。)
たしかに相変わらずの聖書っぽい難解な言い回しとか、設定のわからない部分は多々あるのですが、そういうのはどーでもいいんですよ。10人いれば10人それぞれの解釈・考察になるわけだし、それはそれで全然OK。わけわかんないのがエヴァですから。
このエヴァはまさに「:||」なんですよ。そしてこのポスター。

(なんかいつの間にか増えとる・・・)
何でこのポスターなのか? 何で「さらば、全てのエヴァンゲリオン」なのか? 何でエヴァのパイロットたちがこの立ち位置なのか? 見終わると、もやっとしながらも「あぁ。そうだったのか・・・」と思います。
公式もネタバレ解禁のようですが、まだ絶賛上映中なので、直接的なネタバレはここでは書きません。
ただ、TVのラストの
「父にありがとう、母にさよなら、そして、全てのチルドレンに、おめでとう」
という形が、旧劇では最後「気持ち悪い」でなんじゃこりゃ状態だったけど、シン・エヴァでは違う形ですがちゃんとわかるように再構築されていると思います。
TVも旧劇も新劇も、シンジが「いじけたクソ少年」から一皮むける物語なわけで、裏テーマとしては見てるヲタクたちに
「人は一人では生きていけない。オタクたちよ、虚構(アニメ)に逃げずに現実(リアル)を生きろ。」
というメッセージ。ここはTVでも旧劇でも新劇でも、もちろんシン・エヴァでも変わりません。
その上でこのシン・エヴァのエンディングはちゃんとそうなっており、しかも今までの難解さは多少抑えて、ある程度観客に伝わるように作られています。予想してなかったラストだけど、まさに「腑に落ちる」って感じで納得します。
エヴァファンは誰もがシンジやアスカ、レイに救われてほしいと思っているのに、TVでは自分の殻を破って「おめでとう」とは言われているけど、どう救われたのかはわからない。

旧劇では「平和だけど自己のあいまいな世界」より、「つらくてもそれぞれが個として生きていく現実」をシンジは選ぶ。そこはTV版と同じで見せ方が違うだけ。けれども、「現実=気持ち悪い」で奈落の底に落とされて終わる。

新劇でも「破」でせっかくポジティブに変わった3人は、「Q」でやっぱり絶望の中に落とされる。

そこからのシン・エヴァ。タイトルの「3.0+1.0」の意味は? シン・エヴァはQの続きなのか? それとも全く新しいストーリーなのか? シン・エヴァは完結するのか? しないのか? 3人は結局救われるのか? 救われないのか?
25年の時を経て、10人いれば10の考察があるわけですが、それぞれの答えはこの作品の中で出せると思います。
そしてエンディングロールでの宇多田ヒカルの歌が、沁みるんですわぁ~
是非観終わった後で歌詞を読み返してほしいですね。パンフレット買うと、実は最後のページにこの2つの歌詞が書いてあります。

もし序の段階で庵野さんはこのエンディングを想定していて、それで宇多田ヒカルがBeautiful Worldの歌詞を書いていたのなら、ワタシたちはまさに庵野さんの
「シナリオ通り」
に踊らされていたのかも。
そしてそのパンフレットの冒頭には、庵野さんのコメントがあって、その最後に
「最後に、エヴァンゲリオンという作品を三度完成へと導いてくれたすべてのスタッフ、キャスト、ファンの皆様、そして公私に渡り作品と自分を支え続けてくれた妻に感謝致します。」
とあるんですけど、それもシン・エヴァを観終わってから読むと「あぁ、そうなのかぁ・・・」と感じます。
※エヴァのパンフは「買い」です! 基本的に声優さんのインタビューで構成されていますが、後で読み直すと、いろいろポイントが書いてあって、面白いです。もう一回エヴァを観たくなります。
破からQまで14年たっているわけですが、なぜこういう時間設定にしたのか? エヴァは庵野さんの人生観を反映した作品であり、ある意味「シンジ=オタク=庵野さん」なわけですが、庵野さんは旧劇の後に結婚して、いろいろ考え方というか、「視点」が変わってきたんじゃないかと思います。それを埋めるための14年なのかもねぇ。

(この画像はTV版のやつ)
その中で「オタクよ、現実に帰れ!」という一貫したテーマが、どう新劇&シン・エヴァで再構築されているか? 実際見事に再構築されているのですが、そこを楽しむのも一興と思います。
そして同時に見てるワタシも冒頭に書いたように、TV版の時は独身で嫁さんはまだ「友達の一人」だったわけです。それが25年の間に結婚して父になり、娘と一緒にエヴァを観ている。そうなると、かつてはシンジの中に自分を見ていたんだけど、今は自分だけじゃなく娘の中のシンジっぽさってあるのかなぁ? とかも考えるようになります。
そう思ってシン・エヴァの後半を観ると、さっき書いた「庵野さんの視点の変化」がまた面白いなと。
さらには、「オレはそろそろ定年が見えてきたというのに、まだ「リアルを生きられないクソ少年」のままだなぁ」
と、嫁さんへの懺悔の気持ちがフツフツと・・・
そんなことをいろいろ妄想していくと、もう楽しくてしょうがない。それがエヴァですわ。
ちなみに嫁さんはエヴァに全く興味がありません。というか、アニメ自体全く観ないし。TVも映画も基本洋物ドラマ派。そう言えば、嫁さんと一緒に映画を観たのはスターウォーズのEP2が最後かも。そこでワタシ、寝ちゃったんだよねー。それで嫁さんにこっぴどく怒られて、それっきり行ってないかも。
一方娘は「追いエヴァしたい!」って言ってるし・・・

とりあえず娘と2人分、抽選応募しました。当たれぇー!
最後になっちゃったけど、映像、とても綺麗です。エヴァというとどーしてもストーリーにばかり注意がいってしまうのですが、このシン・エヴァはなかなかの映像美。アニメもここまで来たんだなぁ・・・と感慨深いです。